これまで、吹きガラスの制作に必要な道具の数々を自分で作ってきました。
使用頻度の高いものから、それほど使わないものまで、旧ブログでは色々とご紹介してきましたが、
こちらのサイトに移ってからはまだ記事にしたことがないので、今後は少しずつ、増やしてゆきたいと思います。
吹きガラスの道具のほとんどが海外製ですので、税関などを通すと割高ですし、
欧米人の体型に合わせたサイズで作ってあるので、日本の女性には使い勝手が難しい部分があったりします。
それを、コストパフォーマンスの点でも申し分のない道具を自ら作ろうという企画です。
まずは、簡単な道具からいきます。
近所のホームセンターで購入した、硬そうな木材です。
300円くらい。
これに、たまたま道具箱の中で休眠していたアルミの棒と園芸用の縄をぐるぐる巻きにして
柄の部分を作り、合体しました。(ほとんど無料に近い材料費)
木材の長さと重さのバランスを考えてちょうど良い比重になるようにつなげました。
この辺は毎日使いながら、調整してゆきます。
木材の部分を使いやすい形状に刃物で削るのですが、
これがすごく硬くて刃が立たず、
結局、手での作業はあきらめて電動工具で加工しました。
一般家庭にはない道具を使用しての作業なので、
誰でも「ちょちょっと出来ちゃうよ」と言えません・・・・・残念
減点要素ですね。
最後はバーナーで炙って、表面を炭素化させます。
これで、出来上がりです。
器の飲み口などの仕上げに使用します。
制作時のガラスの温度は600℃~800℃くらいの高温ですので、
使っているうちに焼かれて短くなってゆくのですが、材料費がお手頃なので
気兼ねなく使い込めます。
柄は長めに作り足せば、長持ちしそうデス。
以上、自家製道具の紹介でした。
後日、生徒さんからの感想を載せるかもしれません。