先月のGW中にウェディング関連の制作が続いて、不思議なこともあるもんだと、勝手に
理由を想像しておりましたが、
今、振り返るとウェディング・シーズンとして5月は最適な気候とタイミングだったのですね。
ワイングラス製作がほとんどでしたが、その中にウェディング・ナイフを製作していただいたお客様がいらっしゃいました。
先日、新婦のお友達の女性から、結婚式での写真と合わせて、丁寧なお礼のメールをいただき、さらに快くブログ掲載の許可をいただきましたので、ご紹介したいと思います。
ウェディング・ナイフは数年前にお客さんから、「何とか自分で制作できないか」とのご相談をいただき、その時は苦心しながらも、
新郎新婦の熱い想いに応えようとチャレンジしたのがきっかけです。
その後も依頼があれば、制作を続けてきました。
お客様の人生において大切なイベントになりますので、絶対に失敗できない重圧と納期に間に合わせなければならないプレッシャーとで、胃に負担がかかりますが、
それ以上にお客様の喜ぶ顔を見ると
「いい職業だな・・・・」としみじみ思います。
さて、前置きが長くなりましたが、制作の様子を順を追って説明いたします。
今回は新婦のお母様が制作を担当されました。ナイフの柄の部分を作って頂きます。
制作時はものすごい真剣です。
すごくユーモアのあるお母様で新婦のお友達ともすごく仲良く、楽しそうにしていたのが印象的です。
後日、ブレードに相当する部分を削り出し、磨き上げる作業に入ります。
加工機も多少は使いますが、振動で欠けたりしたら、一大事ですので、ほとんどの作業を手作業で行います。
無理せず、毎日コツコツやるのが大切です。
何かの修行みたいですね。
お二人の名前と日付をサンドブラストして完成です。
サイズに合わせて桐箱を注文して、中敷を製作、梱包からお引渡しまで、気を緩めることが出来ません。
それでは、実際の式場での様子です。
お母様からのビデオメッセージとウェディング・ナイフ制作シーンが映像で流れたそうですので、
最高の演出になったのは間違いありません。
私も先日、この映像を観させていただいたのですが、娘を嫁がせる母親の心情がすごく伝わってきました。
涙涙の感動のセレモニーは、お二人にとって一生の宝物となることでしょう。
バブル時代の豪華な食事と盛大な演出で盛り上げるスタイルではなく、
こうした心のこもった きらりと光る
誠実なウェディングが今後の若い世代の主流になるのかもしれないなと思いました。
当事者が主役となれるような手づくり感溢れるお祝いの在り方に少しでもお役に立てるなら幸いです。
最後にお二人の末永いお幸せをお祈りすると共に制作の際にご協力いただきましたこと感謝申し上げます。
ありがとうございました。