以下の文章はクラウドファンディングでの活動報告で掲載されたものを転載しております。
2019/07/19の記事です。
皆様、こんばんは。
いよいよプロジェクト公開期限が迫ってまいりましたので、
出し惜しみせずゲージを振り切っていきたいといと思います。
運営についての具体的な資金源については触れていませんでしたが、
最終的には
ガラス溶解炉から出る廃熱による発電と
工房キャラクターを生かしたコンテンツビジネス
の運用を目指しています。
こちらが、工房キャラクターの「クマール」さん。
そして、クマールさんの頭の上に乗っているのがスターリングエンジンです。
簡単に説明すると、空気の膨張&収縮をピストン運動に変換することで電気が発生する仕組みです。
意外と簡単な仕組みです。様々な発電も結局のところ、
水を沸騰させて、タービンを回しているだけなので、回転できれば発電できます。
今回はあまり、難しいことは言いません。
「今現在、捨てている廃熱で発電できるよ」ということだけご理解ください。
さて、小さな小屋を作っているだけなのに、どうしてここまで胡散臭いことをやろうとしているのか、
その理由は「越冬できるキリギリス」になろうとしているからです。
イソップ童話のひとつ「アリとキリギリス」のキリギリスです。
夏の間、楽しくバイオリンを弾いていたキリギリスは冬の寒さの中でバイオリンが弾けずに、
アリに懇願することになります。
原典でのシビアすぎる展開にモノ申したい気分になります。
不安定な先の見えない人生と知りつつもそれでも、
あきらめられず、
表現者として歩んでいきたいと考えている人間に対して、常識的一般の論調はこんな調子です。
「好きなことして楽しんでいるのだから、寒い冬が来たときには覚悟してるんでしょ。」
まるで、楽しく生きることの代償であるかのような理論です。
「真面目に一生懸命、働いてさえいれば、いつか必ず報われる」という価値観。
本当にこれが正しいのかはこの際、問題ではありません。
会社という組織に身をゆだねている以上はそれを否定してしまったら、
これまでのすべての我慢と屈辱の日々が多くの人の心を引き裂いてしまうでしょう。
たとえ、AIの導入によってリストラされるかもしれないという、
可能性があったとしてもです。
だから、キリギリスが越冬して春を迎えるというシナリオはどうしても、
認めてはならない、あってはならない結末なのです。
ここで、キリギリスを自認する者として、
声を大にして言わせていただきたい。
「人生の最終ターンにすべてを注ぎ込む。
そんなギャンブルはわたしにはできません。
夢に向かうべき刻は常に今なのですから。」
人生を楽しみながら、周りを幸せな気分にさせる生き方をわたしは創造します。
そのために今、冬を越せるだけの要塞を築いているのです。