活動報告 その3

以下の文章はクラウドファンディングでの活動報告で掲載されたものを転載しております。

2019/05/29の記事です。

 

皆様、こんばんは。
本日もパラパラと小雨が降る場面がありましたが、比較的過ごしやすい一日でした。

 

小屋の内装作業は、昨日の作業範囲を広げただけでほぼ同じ内容でしたので、割愛させていただきます。

その代わりに吹きガラスの作業風景の一部をご紹介します。

以前に比べると「吹きガラス」の認知度は上がりましたが、金型に吹き込んで量産する工場のイメージが強く、

工芸的な制作風景はまだまだ知られていないのが現状のようです。

 

それでも、レジャーとしての吹きガラス体験教室は沖縄を中心して一般的になりつつあります。
今回のプロジェクトのリターンとして体験教室のチケットを設定しておりますので、

ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

金型に吹き込んで縦に凹凸を作ります。先端をつまんでねじる事で色が織り込まれて、

模様になります。装飾として金型を使用しているケースです。

熔けたガラスが重力で垂れ下がり、はさみで切断する連続画像です。

ガラスのダイナミックな動きを伝え切れていないのが残念ですが、1200℃のガラスを間近で見る機会はなかなかないので、

体験教室はお勧めです。きっと思い出に残る貴重な経験となるでしょう。


回転軸が前後入れ替わることで器になります。先端に空いている穴に色ガラスを巻きつけています。

どのタイミングで巻きつけるかでデザインに変化が出ます。


高速で回転すると横に伸びる力(遠心力)がかかります。

それを包み込むように塗れた新聞紙で成型します。お鉢などはこの行程で完成します。


今回はこの状態からさらに加熱して柔らかくして、そしてスピン!!


ディスク状になりました。これに文字を彫り込んでウェディング・プレートにします。依頼主の許可が出れば仕上がり画像をご紹介します。

活動報告 その2

以下の文章はクラウドファンディングでの活動報告で掲載されたものを転載しております。

2019/05/28の記事です。

 

皆様、こんばんは。昨日に引き続き、本日の作業をご報告させていただきます。

「本日の作業シリーズ」は熊谷ガラス工房の夫の方が担当しております。
若干、表現がどうでもいいマニアックなことに偏りがちになるかもしれませんが、ご容赦くださいますよう、よろしくお願い致します。

昨日の反省から、午前中の時間帯は塗装作業を行ってから、メインの作業に移るという、体力を温存する作戦を立てましたが、

本日は打って変わっての涼しい陽気になりましたので、作戦は必要なかったかもしれません。

 

しかも、ポツポツと雨が降ってきて・・・・
あわてて、小屋の内装作業に取り掛かりました。

合板を鉄骨にドリルビスで固定する作業です。
実はわたしもこのプロジェクトを始めるまで全く知らなかったのですが、
ドリルビスとは先端がドリル刃形状になっていて、下穴なしで、鉄板に穴を開けて締め付けまでできる便利なネジです。

計画の初期段階では ツーバイフォー(2×4) 工法で建てようかと思案しておりましたが、このドリルビスの存在を知ったことで、

一気に考えを改め、鉄骨&溶接でやることに決めました。

ナント言っても鋼材は近所の鉄工所で曲げてもらえるのが魅力です。

これにより小屋のドーム部分の構想が現実的なものとなり、お洒落度が格段にアップしたのは革命的な出来事でした。

 

板との接合部分とネジの部分をシーリング材で埋めて、本日の作業は終了です。

 

 

小屋の中心床部分は開閉ができるようになっています。掘りごたつ風にするも良し、
床下を利用したイベント企画とか何か考えたいと思います。

活動報告 その1

以下の文章はクラウドファンディングでの活動報告で掲載されたものを転載しております。

2019/05/27の記事です。

 

本業であるガラス制作や教室の間の時間を利用して小屋の制作を進めております。

進み具合や作業内容は日によって差がありますが、それでも毎日少しずつ、こつこつと頑張っております。これまでは、自分の頭の中だけで考えて、行動してカタチにしてきましたが、今後はマメに報告をして皆さんと共有してゆきたいと思っています。
もしかしたら自分もやってみようと思う人が現れるかもしれません。

そうなったら、すごく嬉しいです。
そのためにも、なるべく頻繁に活動報告をしてゆきます。よろしくお願い致します。

 

さて、本日は、床材の打ち込みと床下の断熱材をタッカーで留める作業をしました。

ここで、あれっ?と思われる方がいると思うので説明しますと、プロジェクト説明文では床は完成したような画像が載せてありですが、

実際には床板をネジで固定するまではやっておりませんでしたので、本日は完全に固定する作業を行いました。

その前準備として、塗料の塗り直しも行っています。
ちなみに、屋根を塗る際に余った「ガイナ」という特殊断熱セラミック塗料を使っています。

断熱のみならず、保温や遮音、空気質改善などの特性を持つ優れものです。
これを、床板の裏まで塗ってあります。

 

なぜ、床を作ってしまえば、見えない部分なのにここまでのことをやるのか?というと、
自分が納得のゆくクオリティーで仕上げようと決めているからです。

[素人にしては良くやっている]というぬるい評価を目指しているわけではありません。
自分が欲しいと思うものを自分で創ることに価値があると信じているのです。

これがこのプロジェクトの根幹になります。

 

もし、出荷用の野菜と自分達家族のために栽培している野菜があったとしたら、どちらを食べたいと思いますか。

自分としては家族のための野菜をぜひ、食べたいと思います。

それは、ほとんどの商品にも言えるかも知れません。
プロのアスリートが求めるような、ギリギリのラインまで突き詰めた製品は市場にはほぼ、出回りません。

そんなオーバー・スペックな製品は主に企業向けの高額なものか、酔狂なマニアのコレクションに限られるでしょう。

そんな、馬鹿げたことが日常で行われるということに意味があります。

もちろん、そんなに上手くはゆかないだろうと思っている自分も同時にいますが、
ここはチャレンジが許された場所ですので、できる限りのことはやってゆきたいと決意を固めています。

 

これに、さらに断熱材を重ねるのですから、もう、やりたい放題です。

 

最初は自作のローラーボードに仰向けで寝た状態で移動しながら天井を見上げて作業していたのですが、

どうにも乗り物酔いの状態になってしまい、あきらめました。
その後はほふく前進で作業ポイントまで移動するを繰り返すと、なんだか、さらに息苦しくなってきて、ぐるぐると目眩がしてきました。

どうも、光化学スモッグ注意報が発動中だったようです。

 

そんな訳で本日はここまでで断念しました。

明日も当然続きます。

夏休み体験教室実施中

クラウドファンディングが無事、終了しました。

多くの皆様に、ご支援、ご声援いただきましたことで、大きな励みになりました。

心より感謝申し上げます。

まだまだ、完成までやらなければならない作業が山積みですが、あきらめることなく続けてゆくつもりです。

今後とも、よろしくお願い致します。

 

ただ今、夏休み中ということもあり、連日たくさんの小学生に足を運んでもらっています。

先日は地元中学校の美術部14名に来てもらいました。

そんな毎日です。8月末までは、気持ちを切り換えて、体験教室の指導に励みたいと思っております。

これらは、実際にお客様が作ったグラスたちです。

サンプルとは違った配色と形で多様なバリエーションが生まれます。

想定していなかったコンビネーションに「この組み合わせはアリだな。」と内心、思うこともあります。

 

さて、事務的なお知らせです。お盆中も休まず営業しております。

大変、混み合っておりますが、時間帯によってはまだ、空があります。

電話にてお問い合わせください。

ショップ内は冷房が効いております。お待ちいただいている間は、涼んでいただけます。

工房内は扇風機の風が常時、当たっている環境ですが、製作中は汗をかきます。

汗拭きタオルと水筒などご持参ください。

 

車でのお越しの際は工房横に2台分の駐車スペースがあります。ご利用ください。

工房オリジナル・グッズが増えました!!

皆さん、こんばんは。
以前、ご紹介しましたイラスト・バージョンのカードが印刷所から届きました。
4種類ほど、デザインした中から最終的に1つに絞ったのが、こちらになりました。

体験教室に来た子供さん達に見せて、意見を聞いいてみると、明るく、かわいい色がいいとのことでした。

せっかく、イラストを描いたので紙媒体とは別なカタチでの返礼品としたいところです。

Tシャツやトートバッグなども候補にあがっていますが、なるべく、差し上げて喜ばれるものにしなければなりません。
ノベルティー・グッズを制作してくれる業者を検索してみると、本当にたくさんあるので、驚きます。

もうしばらく、お時間いただきますが、素敵なものにしますので応援よろしくお願い致します。

線路は続くよ[ クラウド・ファンディング編 02]

クラウド・ファンディングのプロジェクト内容がついにサイトで公開されました。

申請までの期間が短かったということで、色々と準備が追いついていない部分が正直なところあります。

その一つが支援者の方々に向けての返礼品の設定です。

多くの方の好みに合わせたグッズを急きょ制作しております。

工房キャラクター「クマール」イラストです。

これを今回はポス・トカードにする予定です。

デザインしてみました。

どれが一番いいのか、すごく悩みます。

ガラス工房がかわいいを演出すること自体、どうなんだ!けしからんと抗議のコメントが殺到しそうデス・・・

 

お怒りはごもっともですが、ここはひとつ、皆様のご好意でなんとか乗り切ってゆかねばなりません。

どうか、何卒よろしくお願い致します。

今回のプロジェクトのURLです。

https://camp-fire.jp/projects/view/157446

これまでのチャレンジの軌跡が詳しく載せてあります。

線路は続くよ[ クラウド・ファンディング編01 ]

しばらく、ブログから遠ざかっておりました。

申し訳ありません。

しかし、さぼっていたわけでもないのです。

実は、隣の小屋建設費用の捻出のために今回、

クラウド・ファンディングというものにチャレンジしてみようということになり、

申請の準備でしばらく忙しい日々を過ごしておりました。

 

そして、本日ようやく、公開の許可が出ましたので、ご報告します。

公開まで、今しばらくお時間いただきますが、公開前のアドレスが所得できたので貼っておきます。

https://camp-fire.jp/projects/157446/preview?token=3bib9p5z

閲覧はできます。

公開期間は限られていますが、公開前に告知できれば、いくらかプロモーションできるでしょ!

という配慮らしいです。

公開となれば、今度は活動報告をしなければならなくなるので、これからも気は抜けません。

やることがたくさんあります。

今回、長年の課題でありました、工房キャラクター・グッズを作りました。

どのくらいの人が「これいいな~」「欲しいな~」となるのかは

全くの未知数です。

なので、チャレンジなのでしょうな。

ご意見、あればバンバンお寄せください。

変更はまだ可能みたいです。

 

よろしくお願い致します。

平成最後の一日

本日あと数時間で平成31年間の時代の幕が降りようとしております。

よくよく考えてみれば、自分の人生の半分以上の時間を過ごしてきたわけで不思議な気分になります。

今の自分のライフスタイルを大学時代に・・否

20年前にでも想像できていたならば、

もっと、もっと時間を大切に

一日一日をかけがいのないものとして過ごしていただろうと悔やまれてなりません。

以前、教室の生徒さんに「明日がもし、世界が終わる最後の一日がだったら、どのように過ごすか

と問いかけてみたことがあります。

その生徒さんは「ガラスを吹きにここに来る」と即答して

度肝を抜かれたことがあります。

やっぱり、自分はそんな日が来ることがあっても、ここでガラスを吹いているのでしょうか???

そこで、20年後の未来の自分のために「平成最後の一日」をここに記しておきたいと思います。

まず、朝一で前日の作品を取り出すために徐冷炉の温度を確認して温度を室温に近づけていくために

扉をほんの少し開けます。

工房の清掃後に作品を取り出して、お客さんの名前と作品を間違えないようにラベリングして順番に並べたら、

コップ底の平面を削って、磨いての作業。

 

ショップオープンと共に予約時間で次々と訪れる客さんをお迎えします。

ひたすら、5時まで体験教室でお客さんの制作のお手伝いをします。

(画像は最近イチオシの制作サンプルです。)

今日は仕事の最後に体験制作の装飾用の色ガラスを吹いて終了。

夕飯を済ますとここからラストスパート!!

離れの小屋の内装を手がけます。

ぽちポチとホチキスで金網を止めている様子です。

少し前の状態

荒れ果てた空き家のような風景が

なんということでしょう~~♪

匠の仕上がりに近づきつつあります。

ちょっと浮かれているうちに最後の刻が迫ってきております。

明日は10時オープンなので、早々にお風呂に入って→歯磨いて→寝ることにいたします。

以上、本日のダイジェスト解説でした。

 

 

熊谷ガラス工房[駅からの道順]

いよいよ、ゴールデン・ウィークに突入しました。

これまでの2日間は、爽やかな行楽日和に恵まれて、たくさんのお客様に来ていただいております。

工房の最寄り駅は「埼玉高速鉄道・南鳩ヶ谷駅」になりまして、そこから徒歩5分のところに工房はあります。

最近はグーグルマップもありまして、ほとんど迷うことなくたどり着けるようにもなりましたが、

まれに間違って「鳩ヶ谷駅」で降りてしまったとかで、時間どおりに到着できるはずが、大幅に遅れてしまうケースがあります。

 

そこで、これを機に駅からの道順を画像で解説してみたいと思います。

まずは、改札を出て地下コンコースを進んで出口2を選んでください。(出口は2つあります。注意してください。)

地上に出ると最初に見える風景がこちらです。

画像 上部に表示されていますが、国道122号線 川口朝日方面を目指してに進んでください。

出口を出てすぐ、前方右側に・・・・

中古車販売の「ガリバー」が見えてきます。

そのまま真っ直ぐ進みます。

交差点を渡ると右側にパチンコ「ウイング」が見えてきます。

さらに直進です。

パチンコ店の敷地の植え込みが終わるあたり
消火栓の標識の下に「株式会社ハチケン入り口→」のサインが目印。

 

拡大画像がこちら。

ここを右折です。

道路右側にパチンコ店の立体駐車場があり、その先に

ハチケンという工場が見えてきます。

正面突き当りを左に曲がります。

すぐに見えてくるのが熊谷ガラス工房の入り口です。

DYDOさんの自販機が目印です。

道路反対側から見るとこんな感じ。

車2台分の駐車スペースがあります。

もし、これらの画像となんか違うな??と思ったら、お気軽にお電話ください。

夏に向けて、混雑してきますので、ゆったりと余裕をもった制作のために早めに到着いただけると大変助かります。

 

自家製道具の紹介[ ケーン・マーバー ]

ご好評??につき、自家製道具の紹介 第2弾でございます。

 

「既製品と比べても遜色ない道具がお手軽な値段で自分で作れるよ。」

この部分はガラス工芸に関わっている人々に向けての内容となります。

それだけでも、十分にブログとしては意味があるのですが、

最近はそれ以上に、大切なことを発信してゆきたいなと思っています。

 

吹きガラスの事を詳しく知らない人が読んでも、グッと心惹かれる情報が

自家製道具の紹介にあるとするならば、

何なのか!!

考えてみました・・・・・

物を作って、販売する者としての宿命として

世の中に既に存在している製品に決して満足しない。

消費者としてではなく、生産者として生きてゆく気概を持つのである。ということです。

 

例え、グローバル企業が最先端の技術で革命的にスゴイ商品を発表しても、

あぁぁ、やられた!!俺の狙ってた肉、食われた。けしからんっ!ぷんぷん

俺なら、こうして、ああして、どうだー 次は負けん!!

くらいの危ういメンタルで10年くらい試作を続けると何かしらになるかもしれません。

ジェームズ・ダイソン氏も破産危機に直面しながら、5127台もの掃除機の試作(当初はダンボール製)を続けたことで、

サイクロン掃除機を発明して成功したので、ウソではありません。(ホントだよ。

 

そんな妄想で今回ご紹介するのが、「ケーン・マーバー」です。

ケーンという色棒を並べるための洗濯板みたいな板です。

販売されているものは、アルミか鋼材になります。

このケーン・マーバーなるものを、カーボン・セラミックという素材で作ってみました。

ダイヤモンド・ディスクで切断すると手が真っ黒になります。

カーボンですので、結構な黒さです。

そして同時にセラミックのようなカッチリした材質なので、

カーボンとセラミックの良さを併せ持った丈夫な素材です。

これなら、カセットコンロで熱を下から加えつつ、上からバーナーで炙っても

板とガラスが溶着することなく、使用できます。

熱伝導はすごく良さそうです。

カーボン・セラミックの板を切子制作で使用するディスクで溝を彫りました。

今回の制作の肝としては

太さの異なるケーンからレース棒(2mmから7mmくらい)までに対応できる

溝と間隔にしてあります。

棒が太くても加熱が十分にできるので、拾ってくれるはずです。

ブローが大きく入っている本体に対しても使用できるのが良いところ。

オリジナルの道具からオリジナルの表現につながるのが理想です。

ちょっと変わったレース柄の器ができたら、と思うとワクワクします。